TOKUDEN 70th

特殊電極株式会社

更なる飛躍を目指して、 限りない挑戦を。

トクデンは特殊溶接材料の製造販売から特殊工事の施工に発展し、さらにそれらの技術をベースに事業領域を拡大するとともに
溶接関連技術を通じて、産業界の発展に寄与してまいりました。
これからも更なる飛躍を目指し、変わることのない顧客第一主義を掲げ、限りない挑戦を続けてまいります。
今後とも変わらぬご愛顧と、なお一層のご支援を賜りますよう心からお願い申しあげます。

Up Future
創造と変革を目指して70年 創造と変革を目指して70年 2020年、特殊電極はおかげさまで、設立70周年を迎えました。お客様に支えられながら社員一同歩んだ70年。
感謝を胸に、これからも「技術のトクデン」として私たちにしか創れないものを創り続けてまいります。
History Down

時代とともに振り返るトクデン70年の歴史

1950年(昭和25年)

特殊電極株式会社設立

設備部品・構造部品の補修用に使われる特殊溶接棒にビジネスの機を見出したトクデンは、1950年に特殊電極株式会社として設立いたしました。特殊アーク溶接棒の製造・販売を行っていた会社は、現在では「技術のトクデン」として研究・開発・製造・販売・工事と、部門が一体となり、お客様のニーズに応えています。

1955年(昭和30年)溶接工事開始

戦後復興の道を歩んできた日本は、「もはや戦後ではない」のかけ声を合図に、本格的な高度成長の時代をむかえようとしていましたが、モノの供給がまだ十分ではない時代。
そんな時代に、摩耗したモノを再生補修するトクデンの溶接技術は、時代のニーズにマッチしました。溶接材料の製造販売を行う会社から溶接施工の分野へ進出。当時は、製鉄所の製鋼工場のインゴットケースや分塊工場のトングポンチの補修からスタートしましたが、現在では、さまざまな分野で年間1万件を超える溶接工事を施工しています。

1964年(昭和40年)

溶接棒カタログ創刊

ジャパンウェルディングショーに出展し、旧ソビエト社会主義連邦共和国よりエレクトロスラグ溶接装置等を輸入・販売を開始した1964年に、トクデンの溶接棒カタログは誕生しました。
当初は、少なかった製品ラインナップは、半世紀にわたる製品開発の結果、現在では約400銘柄以上の製品を一般販売するに至りました。また当初は、アーク溶接棒中心であった製品も現在では、アーク棒・ワイヤ・フラックスと様々な形状の材料を製造販売するに至り、カタログの名称も「トクデン溶接棒」から「トクデン溶接材料」へと変化しています。70周年を記念したカタログでは、今までにトクデンが発刊したカタログの表紙を利用し、デザインしました。

1977年(昭和52年)会社更生手続き開始

当時のトクデンは、電池の製造販売や鰻の養殖、不動産など、多業種に渡りビジネスチャンスを模索していました。中でも、ゴルフ場の経営は、社運を賭けたビッグプロジェクトでした。しかし、第一次オイルショックに端を発した物価の狂乱は、ゴルフ場の建設費を大幅に高騰させ、建設費は、計画の倍以上に膨れ上がりました。結果、ゴルフ場開場から1年余りで会社更生手続きの申し立てを行うに至りました。そんなどん底の最中にあって、最後にトクデンを救ったのはやはり人でした。ゴルフ場経営で莫大な借金を抱えても「本業の溶接がダメになったわけじゃない」と、お客様も社員もトクデンを見限りませんでした。「トクデンの技術力が無いと困る」と、多くのお客様が応援してくれたのです。辛酸を舐めた当時の経験は「ひたむきに本業にのみ邁進すべき」という訓話として今でもトクデンで語り継がれています。

会社更生からの再建と躍進を支えた製品開発・事業拡大

1981年(昭和56年)FCW製造販売開始

会社更生中にあっても、本業の溶接へのプライドは持ち続けました。時代の流れがアーク棒から半自動溶接に変わろうとしているころからフラックス入りワイヤ(FCW)の研究開発に着手し、FCWの製造販売を開始しました。現在のFCW生産工場である尼崎工場における第一号製品は、サブマージ溶接用のフラックス入りワイヤでした。

1981年(昭和56年)PTA装置完成

溶接材料として細径のMIGワイヤ、TIG線材として成立し難い高合金系材料を粉末材料とすることにより、溶接の自動化を目指し、国内ではいち早くプラズマ粉体肉盛の装置の開発に着手しました。この構想から3年以上の歳月をかけ、装置・施工・材料の専門家を結集し、国内で初めてPTA装置を製造販売するに至ります。この国内初のPTA装置の製造・販売は、トクデンを「技術のトクデン」たらしめるものとなりました。

1986年(昭和61年)トッププレート製造販売開始

一般的には「硬いこと」と「割れにくいこと」は、相反する関係にあります。しかし、現場で求められるものは『摩耗しにくく割れにくいモノ』。そんな理想の品質を追い続けた結果、トクデンの耐摩耗用クラッド鋼板「トッププレート」は完成しました。凹凸がほとんどない美麗な表面と高硬度・少ない歪みを実現した極めて高い品質の「トッププレート」は、今では用途に合わせた種別を揃え、製缶物まで製作し、トクデン最大のヒット商品となるまでに成長しました。

1983年(昭和58年)ダイカスト関連工事の受注を開始

スクラップ置き場に、アルミダイカストの設備部品が置いてあるのを見つけた当時の営業員は、設備部品の内径を肉盛溶接し、補修すれば再度使用できることをお客様から教えていただきました。当時の特殊電極では、内径の肉盛溶接が困難であったため、お客様の協力のもと『内径自動溶接機と溶接材料』の製作に取り掛かりました。必要とされる寸法精度が1/100mm台と非常に高く、何度も失敗を繰り返し、ようやく満足できるものが出来たのは、お客様に教えてもらった時から数年後になりました。お客様の最初の言葉から約40年。今ではダイカスト関連工事は、特殊電極のオリジナル商品として唯一海外にも商品を販売するまでに至っています。これからも特殊電極は、お客様からの言葉を絶対に無駄にすることなく、挑戦を続けてまいります。

1987年(昭和62年)

現地加工工事の受注を開始

「顧客第一主義」に徹する。これは、トクデンの経営理念の一つです。ある日、「超大型の工業用機械設備の一部を補修してほしい」との依頼が飛び込んできました。とても分解などできる代物ではありませんが、分解できなければ工場まで運べるはずもなく、依頼は断らざるを得ません。しかし、トクデンの技術力を信頼してくださったお客様からの要望です。なにか方法はないかと考え、辿り着いた答えが、当時では珍しい現地での加工工事でした。現在のトクデンでは、当たり前の様に行われている現地工事も、「顧客第一主義」から生まれた発想です。この「顧客第一主義」が「技術のトクデン」を支えています。

2003年(平成15年)環境関連装置販売開始

環境関連装置事業の始まりは、大手自動車会社との信頼関係の中から従業員を出向させたことにより「既存のものではない全く新しい装置」の共同開発を依頼されたことです。それが鋳造工場向けの脱臭装置です。溶接事業からはおよそ発想できない装置開発でしたが、技術への挑戦を原点に、脱臭装置に続き「鋳造粗材の冷却装置」の開発実用化を成功させ、結果的に冷却装置だけで国内外含め大手自動車会社複数社へ約300台の販売を実現しました。
またその実績により、脱臭・冷却装置以外の各種、鋳造機周りの設備、装置の設計・製作に拡大、現在ではエンジニアリング事業を基軸に無人車・ロボット等を含めた自動化設備のプロジェクト案件の受注を実現、事業拡大が漸次実現しております。加えて、検査装置などの販売に参入、また海外市場への積極的拡販を進めた事も事業拡大の実現に大きく寄与致しました。今後も培ったノウハウとあくなき探求心で、客先ニーズに基づく提案型の装置開発、実用化に邁進します。

株式上場と海外進出、新たな時代への幕開け

2006年(平成18年)JASDAQ市場 上場

社会的信用度、知名度の向上、資金調達力の強化を通じて、経営基盤の強化充実を図るため、JASDAQ株式市場への上場を果たしました。
社会的責任を果たすべく、研究・技術・営業の三位一体の体制を深化させ、これまで培ってきた技術力と使命感で、社会に貢献してまいります。

2013年(平成25年)タイ・バンコクにTOKUDEN TOPAL CO., LTD. 設立

2017年(平成29年)中国南通市に特電佐鳴(南通)機械製造有限公司 設立

トクデンの活躍の場は、国内だけにとどまりません。「世界のモノづくりとともに。」そんな思いから、海外へ飛び出しました。当初は異文化の壁に阻まれることもありましたが、今では信頼できる従業員も増え、しっかりと現地の工業界に根を張りつつあります。
「技術のトクデン」の良さを残しつつも現地の風土・商習慣に柔軟に対応しながら、新たな価値を創造するモノづくりに挑戦し続けていきます。

2019年(平成31年)3月期売上高100億円突破

2006年の株式上場以来、トクデンは「売上高100億円達成」を目標に事業に取り組んできました。一時は、売上高90億円近くになり、目標達成が目前に迫りながらも、リーマンショックの影響により売上高は大きく落ち込み、売上高100億円達成は、まさに「夢」だと思われました。しかしながら従業員が日々業務に対し、真摯に取り組んだ結果、長年の目標を達成することが出来ました。従業員一同、今後もオリジナリティある製品や技術、そして地道で誠実な対応により「技術のトクデン」の浸透を図り、成長を続けてまいる所存です。

70th TOKUDEN

2020年(令和2年) 会社設立70周年

2020年、特殊電極はおかげさまで設立70周年を迎えました。幾多の苦難を乗り越え、お客様に支えられながら歩んだ70年。これからも社員一同「技術のトクデン」として私たちにしか創れないものを創り続けてまいります。

メッセージ

特殊電極株式会社は、おかげさまで2020年に設立70周年を迎えました。私たちを取り巻く環境は、猛スピードで変化していますが、「お客様の課題やご要望を的確にとらえ、新たな価値を創造し提供する」それが特殊電極の使命だと考えています。全社一丸となって皆様に愛され続ける企業になるべく、更なる飛躍を目指し、限りない挑戦を続けてまいりたいと考えております。特殊電極のこれからにどうぞご期待ください。

70th Anniversary
特殊電極株式会社
〒660-0881 兵庫県尼崎市昭和通2丁目2番27号 TEL:06-6401-9421(代表)
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トクデントピックス

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代表メッセージ 社名の由来 社名こそトクデンの原点 社章の由来と周年ロゴマーク

特殊電極株式会社は、おかげさまで2020年に設立70周年を迎えました。私たちは、1950年に特殊電極株式会社として設立以来、特殊な金属の溶接にこだわり、製品開発や技術開発へのあくなき挑戦と、研究・技術・営業の三位一体の提案型営業により、事業分野を拡大し、産業や社会の発展に微力ながら貢献してまいりました。

昨今、私たちを取り巻く社会環境や技術革新は、猛スピードで変化しており、お客様のご要望も多様化・高度化・細分化しています。また設備部品の補修・再生や製品の長寿命化に寄与する私たちの仕事は、省コストはもちらん、地球環境保全という観点からも、ますます重みを増してくるものと考えております。その中で、お客様の課題やご要望をいかに的確にとらえ、新たな価値を創造し提供できるのか、それがこれからの当社の使命です。

私たちは、これまで以上にお客様との関係を深耕し、また新たなお客様の開拓を進め、溶接材料メーカーとしての高度な研究開発力と製品力、工事施工のプロとしての独自の技術力、お客様本位のきめ細やかな提案力を高い次元で融合した「技術のトクデン」という他にはない総合力を活かし、新技術、新装置・機械、新製品・商品の開発を加速させて、お客様のご要望にしっかりとお応えしてまいります。そして暮らしや社会、産業など、幅広い分野でプラスαの価値をご提供できる皆様のパートナーとなるべく努力し、更なる飛躍を目指して、限りない挑戦を続けてまいります。

代表取締役社長 上林 克彦

設立当時に「電極棒」とも呼ばれていたアーク溶接棒を製造販売することから特殊電極株式会社は始まりました。溶接棒の中でもステンレス、ニッケル、コバルトなどの「特殊」な性能を有する溶接棒を研究開発し、製造販売していたことから「特殊電極」が誕生しました。

つまり、社名こそトクデンの原点。特殊溶接材料の製造販売から様々なノウハウ・技術が生まれ、今日の工事施工事業やその他の事業領域へと広がっています。

長方形の枠に囲まれた「TOKUDEN」の上に位置する「半円形」と「8本の放射状図形」は、東の海から今まさに上がろうとしている太陽とその光り輝く日光をデザインしたものです。このデザインは、「日の出の勢い」と8本の放射状図形の「八」からイメージされる「末広」を意味しており、特殊電極の永遠なる発展を願い、デザインされました。


70周年のロゴマークは、社員公募により決定され、特殊電極の社章をモチーフにしてデザインされました。特殊電極の社章は、「永遠なる発展」を願いデザインされており、70周年のロゴマークも80年、100年と続く企業でありたいとの願いが込められたデザインになっております。

全社一丸となって皆様に愛され続ける企業になる

代表取締役社長上林 克彦

当社は、おかげさまで2020年に設立70周年を迎えましたが、1977年にゴルフ場の経営で失敗し、会社更生法の申請を行っています。当時は、様々な面で苦労いたしましたが、従業員の頑張り、そして何よりお客様に支えられているのだと実感いたしました。会社更生法申請から19年後には、会社更生法手続きも終結し、その11年後にはJASDAQ市場に上場いたしました。そして2018年度には、長年の目標であった売上高100億円を達成することができました。お客様、協力会社様、先輩方、そして従業員のおかげで設立70周年を迎えられたことを大変うれしく思います。先輩方の築き上げた技術力を基に全社一丸となって皆様に愛され続ける企業になるべく、更なる飛躍を目指し、限りない挑戦を続けてまいります。特殊電極のこれからにどうぞご期待ください。

スピード感を持ち、勝ち抜いていく

取締役 工事営業本部長榎本 美喜

2018年度に長年の目標であった売上高100億円を達成しましたが、幸運にも恵まれた結果だと思っています。数年前と比較し、徐々に実力もついてきていますが、80年、100年と特殊電極が続いていくためには、経営判断も含めて全員が今以上にスピード感を持って仕事に取り組んでいく必要があります。また従業員、特に若い世代とのコミュニケーションをしっかりとり、良いアイデアがあれば、取り入れていきたいと考えています。次々に新しいことが出てくる変化の大きい時代ですが、70年かけて築き上げたお客様からの信頼を守っていくためにも、柔軟な発想でスピード感を持って、これからのトクデンを築きあげてまいります。

困難を乗り越えた先に、さらなる発展がある

取締役 尼崎工場長太田 浩二

特殊電極の一番の強みは、直接エンドユーザーさんと関わっていることです。営業と技術が一体となった直販体制が脈々と続いており、それがお客様から信頼され、評価されているのだと認識しています。設立70周年を迎えられたのも、お客様からの強い信頼があってのものです。その信頼を守っていくためには、まずは「安定した品質」とにかくそれが一番重要ですが、その上で、さらなる発展のためには、困難に立ち向かっていく必要があると考えています。技術的なものでも壁を乗り越えないと新しいものは生まれませんし、困難なものにこそ特殊電極のさらなる発展があると考えています。昔先輩に「自己満足では駄目だ」と言われたことをよく覚えています。これからもお客様満足にこだわり、困難なことに挑戦し続けてまいります。

勇気を持って、変えていく

取締役 社長室長外崎 敬一

トクデンは業界の中では、異色な企業です。この規模で大企業から町工場のような企業まで幅広く、たくさんのお客様を持っています。また、基本的には直接取引ですので、お客様との距離が近く、長年にわたって取引を続けてもらっている企業も数多くあり、設立70周年を迎えることができた一つの要因です。ただ現在の環境の中で、特殊電極が発展していくためには、商圏を拡大していくことは必須ですし、そのためには、迅速な経営判断ができる仕組みを構築し、維持していくことが大切であると認識しています。70年の歴史の中で継承すべきものは継承し、変えるべきものは勇気を持って変えていく、それが大事です。またこれからは若い人の時代です。我々世代にはない素晴らしい能力を持っています。怒られることを恐れず、挑戦するという気持ちや創意工夫を行い、それぞれに何かを残してくれることを期待していますし、それができる環境づくりを行ってまいります。

失敗を成長の糧に

取締役 第一営業本部長島田 宏亮

失敗なくして、成長はありません。私自身も若い頃に、大失敗をした経験があります。お客様を含めて周りの方々に対して、大変な迷惑を掛けてしまいましたが、そんな私に対して声を掛けて頂き、暖かくフォローしてもらいました。それが特殊電極という会社です。特殊電極は、技術やノウハウ、お客様との信頼関係など、いろんな財産が蓄積された伸びしろの大きな会社です。10年先20年先も全従業員が安心して働け、家族も安心して暮らせる会社であるために、若い人には、どんどん失敗して、それを糧に成長してほしいと思います。そうした社員の成長により、特殊電極の輝かしい未来が生まれてくるのだと考えています。

若い人の発想は、トクデンの更なる成長への力

取締役 第二営業本部長西川 誉

入社当時、私は、研究開発の仕事をしていましたが、設備の補修や現場に行って補修するという現場工事の仕事がスタートし、入社2年目に現場工事主体の部署に転勤になりました。そして、その後すぐに、九州の南蔵院というお寺の巨大な涅槃像の工事を経験しました。ここで人の縁ができ、現場仕事の面白さを知りました。その時できた人の縁は、今でもずっと続いています。その後、福山営業所に転勤になり、現場工事主体であった私は、営業に戸惑いましたが、それまで培ってきた人の縁のおかげもあり、少しずつ仕事が増えていきました。研究開発や現場工事の経験、そして営業の経験と、色々な経験によって仕事の面白さを知り、今の私があると思っています。トクデンにはさらに成長する力があるなと、各所を回って実感しています。若い人のアイディアには私たちが思いつかないようなものがたくさんあり、非常に期待しています。若手やベテラン関係なく、色々な経験を積ませ、そこから出た新しい話を吸い上げ、トクデンの更なる発展に繋げてまいります。